2008年12月03日

下から読んでもしんぶんし

視覚障害夫婦の沖縄旅行を支援/琉大生の新垣さんら


下から読んでもしんぶんし

中村忠能さん(前方右)と

盲導犬を伴う妻の清美さん(後方右)を

案内する琉大生=那覇市・平和通り



盲導犬OKの飲食店探し・点字日程づくり/
苦労も「楽しい時間」


盲導犬を伴い、新婚旅行で来県した視覚障害者の夫婦に沖縄を楽しんでもらおうと、

琉球大学の女子学生五人がこのほど、

旅程づくりから観光のエスコートまで四泊五日の旅を支援した。



準備を進める中で、盲導犬を受け入れる飲食店探しに苦労するなど、

障害者に対する理解不足にも直面したが、夫妻と行動を共にする

うちに、学生たちの意識も変わったという。




 沖縄を訪れたのは、北九州市の中村忠能さん(31)、清美さん(31)夫妻。

清美さんが生活を共にする盲導犬「カプリ」(メス・二歳)を伴い、

十四日から十八日まで四泊五日の日程で沖縄を訪れた。




 事前に、沖縄バリアフリーツアーセンターに相談があり、

同センタースタッフの琉大三年生・新垣佑美さん(22)が友人たちに呼び掛け、二人の旅を支援した。



 学生たちは一カ月前から受け入れを準備し、

点字のスケジュール表や布製の地図で「旅のしおり」を手作り。

「観光地だけでなく地元の生活も紹介したい」と、

民家を借りてチャンプルー料理を振る舞うなどした。




 苦労したのは、盲導犬OKの飲食店探し。

国際通りや周辺の店など数十カ所に電話したが、

「ペットは入れない」などと大半から断られたという。



「法律では受け入れを断ることはできないのに。

もし自分も目が悪くなって盲導犬を連れて出歩くようになったら、

行ける店がこんなに少ないのか、とさみしく感じた」と新垣さん。




屋部千明さん(22)は

「最初は視覚障害者と意識していたのが、

実際に会ってみると、二人にどうしたら楽しんでもらえるかが大事になった」

と笑顔で語った。




 中村さん夫妻は、本部町の海洋博公園でイルカとのふれあいを楽しみ、

那覇市のぶんかテンブス館では琉球ガラスのコップづくりにも挑戦するなど

新婚旅行を満喫した。



忠能さんは

「準備は大変だったと思いますが、楽しい時間を過ごせた。

良い友達に出会えてうれしい」と喜んだ。


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新聞記事アクセス:http://www.okinawatimes.co.jp/news/2008-11-28-E_1-007-2_003.html

ブログ:http://capry0811.ti-da.net/




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